2010年6月アーカイブ

どろえびすの「世情横断政情縦断」(4)

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先日、6月18日だったか、各紙は参議院議員選挙を控えての民主党

のマニフェストが載せた。

これをみてわたしはすっかり失望してしまった。

何に失望したかって?

菅内閣の公約内容についてである。

自民党時代から今日まで日本の首相は、橋本、小泉、安倍、福田、麻

生、鳩山と、政治家二世、ま、「ええしの家の子」ばっかりだった。どの

顔をみてもおおよそ庶民の苦しみなど理解できそうにないような人ばか

り。「ええ加減にして欲しいわ」と叫びたいような首相ばかりだった。こ

んな顔ぶれを選ぶ国民も無責任だと思うが、一方「これも国民の選択な

んだから仕方ないか」と諦観にも似た「うつ的念慮」に襲われた20年

ほどではなかったかと思う。

だが・・、今度の菅首相はいままでの首相とは違うぞ、なにせ「庶民

派」だと大いに期待した。

ところが、発表されたマニフェストをよく見てみたがこれだと「庶民

派」的なところが全くないじゃあありませんか。

  先頃の衆議院議員選挙で掲げた差別的「後期高齢者医療制度」を廃止

するという公約はどうなったんですか。「13年に先き送りする」とい

う。2013年と言えば今夏行われる参議院議員選挙の3年後の参議院

議員選挙のある年だし、この頃には現衆議院議員の任期も切れることだ

し、早くも13年には衆・参同時選挙になるんじゃあないかと予測する

きもあるほどの遠い彼方のことである。

 3年後と言えば「あっ」という間にやって来るとも言えるが、高齢  者、なかでも虚弱高齢者にとってはいかに長い3年か考えてみたらいい。それだけじゃあない、3年後にはバラ色の高齢者医療・福祉が来るかと言えばそれは悲観的。消費税10%時代が来ると路頭に迷う高齢者が続出し、虚弱な年寄りは死んでしまうだろう。

マニフェストには診療報酬を上げ、介護職の給与を上げるというが、庶

民の医療や介護負担はどうするんですかねえ。今一番大切なのは、その

ことじゃあないの?

 高級公務員の天下りは是認するというし・・・。

わからない。(2010.6.21.)

 

 わたしの住んでいる家の前に四軒の借家がある。一番前の家に住んでいるNさんは75歳。無職だが以前は少々危ない橋も渡ったこともあると自分で言っていた。まじめな息子さんと二人住まいで,

息子が出勤すると洗濯に精をだし、鼻の下のヒゲもいつもきっちり手入れをし、こざっぱりとした身なりをしていた。わが家の飼い犬のリリをとても可愛がってくれた。アルコールが好きで毎日夕方はかなり飲んでおられたようであった。座骨神経痛様の痛みがあるというので整形外科に紹介してあげたりする仲であったが、ある日酒をのんで転倒してC病院を受診し、「硬膜下血腫」で手術された。元気になっている、と聞いていたのに突然亡くなられてしまった。とうとう会えず仕舞いであった。今の時代では75歳は若かすぎる。

 生前この方は「今の政治家はだめじゃあなあ、しゃんとしているのは菅さんと志位さんぐらいじゃあなあ、」と言っていた。菅さんが首相になったのを知ったら喜んだであろうが・・・・。

 でも、わたしはそれほど単純に新首相の登場を喜んでいるわけではない。

 だって、鳩山政権の「日米協同声明」を継承すると言うし、消費税増税路線を打ち出しているんだから、かつての「庶民派」は薄れてしまっているのではないか、と懸念しているのはわたしだけだろうか。Nさんは菅首相の出現をみないで亡くなったが、菅さんにはNさんの期待に違わない政治をやってもらいたいものです。

 なんで、早く診断のついた「硬膜下血腫」で亡くなったんかなあ、わからないなあ。

 (2010.6.7.)